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科学技術社会論学会 (Japanese Society for Science and Technology Studies)  
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2017/03/30 Thursday 15:43:28 JST
 
 
2010年度受賞者の研究経過報告(小川眞里子) PDF プリント メール

柿内賢信記念賞研究助成金
2010年度受賞者の研究経過報告

学会賞

課題名

「アジアにおける女性研究者に関する科学社会論的研究」

小川眞里子 (三重大学人文学部 教授、2012年4月より三重大学名誉教授)

 

柿内賢信記念賞学会賞を授与していただき、ありがとうございました。この助成金によって、しばらく滞っていた韓国・台湾・日本の3か国による合同のワークショップを開催することが出来ましたので、以下にご報告いたします。今回、2008年以来の懸案であった3国間の正確な数値的比較を行えるようにしたいと考えました。韓国、台湾の多忙を極める研究者の招聘ということもあって、ワークショップの開催は2012年1月30日、31日となりました。2008年の台湾との指標会議での調整で、明確な比較の基盤を作る重要性を痛感し、今回はそれを取り決めて、具体的な数値比較の土台を作りました。

2012年9月に韓国で行われる第10回東アジアSTSネットワーク会議において再び同じメンバーでワークショップを開催する予定にしており、このときに共通の基盤で収集したデータをもとにし、科学社会論的考察を行って意見交換を行いたいと考えています。

なお、2012年1月のワークショップの内容は、参加者のPPTスライドとともに、 http://www.wstna.org/ にアップしてありますので、ご覧いただければ幸いです。

なお、類似の内容で作成しました冊子冒頭の私のあいさつ文のみを、下記に記させていただきました。

国際ワークショップ   東アジアにおける「女性と科学/技術」

ここにご紹介するのは、2012年1月30日、31日にお茶大で行われた標題のワークショップの発表内容です。

2006年にトヨタ財団からの助成金のみならず科研費の企画プログラムも加わって潤沢な資金を得ることができ、理系女性研究者、理系女子学生に関する国際的な社会学的ワークショップをはじめて開催することが出来ました。以来、そのときの参加者が韓国(2007)や台湾(2008)で、同様のワークショップを規模を拡大しながら継承してくださり、かなり強固な仲間意識をもって、協力し合う体制が出来てきました。

1年間の中断があったものの、2010年に4Sの国際会議が東京で開催され、最後まで残してあったトヨタ財団の残金を有効に活用して、台湾からLi-Ling Tsai 先生をコメンテーターとしてお招きし、私たちのワークショップに関わってもらうことが出来ました。

近年の韓国における女性研究者支援策はめざましく、韓国の女性研究者比率はここ数年で日本を上回り、さらにその差を大きくしつつ、順調な経済発展の基盤をなしていると言われています。翻ってわが国はといえば、文科省によるさまざまな女性研究支援策にもかかわらず、未だ女性比率は大きくは動き出していません。この様な状況の原因を探るため、個別の研究発表のほか、今回はかなり数値的な比較へと収束させることを狙いました。日本の人口規模の半分が韓国、韓国の半分が台湾といった数値関係にあるものの、私たち東アジアの3国はいずれも女性研究者の増加をめざしています。

ここでは、まず個々の研究発表が中心ですが、現在各種の数値の擦り合わせを行っており、遠からずその成果をお目にかけることができるよう、協力し努力したいと思っています。

このワークショップは、2010年度の柿内賢信記念賞の学会賞を小川の「アジアにおける女性研究者に関する科学社会論的研究」に授与されたことにより、その研究助成金で開催したものです。会場は参加者にとって便利なお茶大のジェンダー研究センターを利用させていただきました。ご尽力くださった同センターの舘かおる教授に、心からのお礼を申しあげます。これをもって最初のごあいさつとさせていただきます。

2012年3月                  三重大学人文学部  小川眞里子

最終更新日 ( 2012/07/11 Wednesday 17:20:13 JST )
 
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