www.mamboteam.com
科学技術社会論学会 (Japanese Society for Science and Technology Studies)  
Home arrow 各種開催情報 arrow 過去の開催情報 arrow SSU/AST研究会
2022/08/10 Wednesday 14:36:34 JST
 
 
SSU/AST研究会 PDF プリント メール

SSU/AST(Science Studies Unit/Anthropology of Science and Technology)研究会へのご招待

 近年進展が著しい科学技術に関する社会的な研究の中でも、人類学的方法と民族誌はLaboratory Studiesを中心に独特の地位を占めてきました。SSU/AST研究会は、わが国ではいまだに十分に消化されていないこうした手法を中心に、科学技術と社会、文化の関係を考察する研究者、学生のためのフォーラムです。
 科学・技術的なリサーチは、それ自身が優れて文化・社会的な活動であると同時に、その影響力はいまや現代資本主義社会の中心的な動因の一つとなっています。しかしそのあまりにダイナミックな性質のゆえ、それら自身やその影響を社会文化的な観点から観察、分析する方法はいまだ手探りの状態です。その中で、民族誌に代表される質的方法は、大きな可能性を秘めていると思われます。
 本研究会では、人類学の特性を生かした対象のミクロな観察を中心に論じると同時に、発展途上国を含む科学・技術のグローバルな影響にも焦点を当てる予定です。またリサーチという活動は必ずしも自然科学に限定されるものではないため、自然科学以外のリサーチ活動にも注目していく予定です。
 第一回研究会を以下の日程で開催する予定です。ご関心のある方はふるってご参加ください。

研究会代表者
福島真人
東京大学総合文化研究科助教授

第一回研究会のご案内

「自閉症」の多元的生成過程
―児童精神医学の誕生をめぐる科学人類学的考察―

発表者:猪瀬浩平(東京大学大学院・文化人類学研究室博士課程)
ディスカッサント:箭内匡(東京大学大学院・総合文化研究科助教授)ほか1名
日時: 2005年5月7日(土)15:00~17:30
場所: 東京大学駒場キャンパス 18号館4階 コラボレーションルーム1
    地図http://www.c.u-tokyo.ac.jp/jpn/kyoyo/map.html#a

要旨

 本発表は、わが国の「自閉症」概念の生成を、科学・政策・社会運動という多元的
過程から、「厚く」記述することをめざす。
 わが国における「自閉症」の歴史は、1952年の日本精神神経学会における鷲見たえ子の症例報告を端緒とする。以後、精神医学者の論争を喚起するばかりではなく、実際に療育に当たる教師や心理療法家、そして自閉症の当事者やその親、行政関係者といった、多様なアクターを動員し、疾病的枠組や病因、療育方法について、また教育・福祉政策での位置づけをめぐって、活発な議論を生んでいる。
 本発表では、1960年代の児童精神医学の草創期に焦点を当て、依拠する海外の学説の相違によってもたらされた、疾病論的枠組をめぐる論争(牧田-平井論争)と、その終息の過程を分析する。「自閉症学」として誕生した児童精神医学と、それが埋め込まれた社会的文脈、そして「自閉症」と名づけられた「差異」との間の、社会構築主義には収まらない、多元的な関係が明らかにされるだろう。
 以上を踏まえて、Science Studiesの議論に人類学の立場で参入する際の意義を考察するとともに、現代の「自閉症」をめぐる実践についての新たな研究プログラムの可能性を示す。

問い合わせ先:

東京大学大学院総合文化研究科 文化人類学研究室内
SSU/AST研究会事務局
E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。観覧するにはJavaScriptを有効にして下さい

 
< 前へ   次へ >
 
Top! Top!