第19 回年次研究大会は、2020 年12 月5 日(土)と12 月6 日(日)の2 日間、オンラインを主として一部ハイブリッド形式で開催された。また大会にあわせて大会用Slack ワークスペースが設置された(現在はすでにクローズしている)。参加者数(参加費支払い者を集計)は非会員を含め194 名であった。セッションは最大4 つが並行し、合計20 のセッション、2 つの神戸大学実行委員会企画が実施された。
初日は、午前に6 セッションが実施された。午後は、まず神戸大学実行委員会企画1「放射光科学とサイエンス・べースド・イノベーションセッション」、神戸大学実行委員会企画2「中川保雄記念シンポジウム:「放射線被曝の歴史」研究の現在的意義」が行われた。その後、総会を挟んで、柿内賢信記念賞授与式および同特別賞受賞者記念講演が実施された。2020 年度柿内賢信記念賞の受賞者は、小林傳司(特別賞)、鈴木和歌奈(奨励賞)、八代嘉美(実践賞)、工藤郁子(実践賞)の4 氏であった。なお、終了後は例年のような懇親会は開催されなかった(引き続きオンライン開催となる2021 年度については実行委員会にぜひ開催を期待したい)。二日目は、午前8 セッション、午後6 セッションの合計14 セッションが実施された。
今回の年次研究大会は当初神戸大学が大会開催校となり、久しぶりに六甲キャンパスに会員が集う予定であった。しかし、新型コロナ禍によりオンライン開催を余儀なくされてしまい、神戸大学実行委員会の尽力により一部ハイブリッド形式が導入されたものの、残りはオンライン形式となった。それでも、参加者数や各セッションの盛り上がりは例年並ないしはそれ以上だったことを付記したい。
「学会の活動」『科学技術社会論研究』19, 157(2021)より転載