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投稿日 2013年7月30日

第10回年次研究大会(京都大学)報告

  • 開催期間
    2011年12月3日2011年12月4日

第10回年次研究大会は、2011年12月3日(土)、4日(日)の両日、京都大学(京都市左京区)の吉田南キャンパスを会場として開催された。非会員を含めて217名が参加し、54の一般研究発表と14のオーガナイズセッション・ワークショップが行われた。

大会初日には、「科学技術社会論の課題」と題した連続セッションを事務局企画シンポジウムとして開催した。第一部では、行松泰弘氏(当時・文部科学省)の講演をもとに議論が行われ、第二部では、大会長の加藤和人(京都大学)、高橋さきの(翻訳家)、木原英逸(国士舘大学)、牧野淳一郎(東京工業大学)、江間有紗(東京大学)らからの話題提供と問題提起がなされ、活発な議論が行われた。その後の、懇親会には約100人が参加し、交流を行った。

二日目午後には、総会・柿内賢信記念賞研究助成金授与式、そして記念講演会が行われた。記念講演会では、中辻憲夫(京都大学教授)、米本昌平(東京大学教授)が講演を行った。幹細胞研究の先端を行く中辻氏、そして現状の大学の状況に批判を展開する米本氏、両氏の議論に刺激を受けた議論が行われた。

第10回の年次研究大会では5つの平行セッションにより多くの演題が発表された。2011年3月11日に発生した東日本大震災と続く福島第一原子力発電所事故を受け、3.11に関わる問題の分析と考察を行うセッションが複数あった。

参加者数や発表の内訳は以下の通りである。

(参加者)

会員(一般・学生会員) 168名
非会員(含・京都大学関係者) 49名
総計 217名

(発表)

一般グループセッション 14件(講演数54)
オーガナイズドセッション・ワークショップ 14件(講演数63)
事務局企画シンポジウム 2件(講演数7)
記念講演会 1件(講演数2)
セッション総数 31件

注1)講演数にはコメンテーターによる話題提供の数を含む
注2)文章中における所属は当時のものである


「学会の活動」『科学技術社会論研究』10, 165-166(2013)より転載


記念講演をする中辻氏〈写真提供:春日匠氏〉