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投稿日 2025年2月9日

『入門 科学技術と社会』

標葉隆馬,見上公一 編(ナカニシヤ出版 2024/5/10)

近年のSTSで注目すべき理論・テーマ・科学技術分野、合計22項目それぞれについて約10ページで解説する入門書。類書には塚原他編『よくわかる現代科学技術史・STS』(ミネルヴァ書房2022)があるが、本書はそれより範囲は狭いものの内容は高度であり、補完関係にあると言えるだろう。これら2冊が揃ったことはSTS分野の門戸を広げる上で大きな意義がある。また中堅から若手の著者陣は今後のSTS分野の中心を担うことが期待され、その点でも要チェックである。

【川本思心】