以下のように本年度の科学技術社会論学会のシンポジウムを公開で開催いたしますので、ふるってご参加ください。なお、事前のお申込みなしでの飛び入り参加も可能ですが、定員に達した場合には事前申込者を優先させて頂きますので、できるだけこちら(クリックすると申し込みフォームが開きます)から事前にお申し込みください。
(記)
開催趣旨
東日本大震災の被害は今なお現在進行のものであり、また復興のための努力が必死に行われています。それと同時に東日本大震災は、科学技術の在り方にも様々な課題を投げかけることになりました。第4期科学技術基本計画においても、東日本大震災の影響を踏まえた形での、また復興を目指す/復興に資する形での科学技術の在り方が議論され、また科学技術イノベーションと地域イノベーションの接続による復興が目指されています。しかしながら、今後の科学技術の在り方を考えるためには、現状の課題把握と様々なエビデンスの整理が必要不可欠となります。
今回の科学技術社会論学会シンポジウムでは、このような背景を踏まえ、特に原発事故の影で背景化してしまった被害、3.11をめぐる社会構造的問題といった点について注目したいと考えています。現在の被災地の状況と今なお続く被害の理解、原発事故の影で背景化してしまった震災を巡る構造的課題の検討、地震や津波をめぐる科学的なエビデンスの在り方とコミュニケーションについての論点整理、そして地域における大学の役割や産学連携・地域連携をめぐる現状の課題の把握を通じて、現状と問題の整理のエビデンスの提示、そしてアジェンダ設定/フレームビルディングの一助になることをめざします。
シンポジウムタイトル
「東日本大震災をめぐるこれまでとこれから~問題の現在と将来、そのエビデンス~」(仮題)
日時:6月16日(土) 13:30~18:30
(終了後に別途懇親会(有料)もございます)
場所:東京工業大学蔵前会館くらまえホール(蔵前会館1階)
(http://www.somuka.titech.ac.jp/ttf/access/)
共催:RISTEX「ファンディングプログラムの運営に資する科学計量学」プロジェクト
参加費:無料 (科学技術社会論学会非会員のご参加も歓迎いたします)
プログラム(敬称略):
イントロダクション 13:30~13:40
<第一部>
◯田中幹人(早稲田大学)・標葉隆馬(総合研究大学院大学) 13:40~14:10
「災害弱者と情報弱者-3・11後、何が見過ごされたのか/東日本大震災をめぐる構造的課題-」
◯大木聖子(東京大学) 14:10~14:40
「地震の科学と「想定外」」
◯粥川準二(ジャーナリスト) 14:40~15:10
「ジャーナリストの立場から見た被災地」(仮)
休憩 15:10~15:30
<第二部>
◯原塑(東北大学) 15:30~16:00
「トランスサイエンスという概念と東日本大震災」
◯前波晴彦(鳥取大学) 16:00~16:30
「復興のための地域イノベーションを考える前に~地方大学における産学連携の現在~」
休憩 16:30~17:00
<第三部>
総合討論 17:00~18:20
クロージング 18:20~18:30
# シンポジウム終了後に東京工業大学百年記念館にて懇親会(18:30〜20:30)を行いますので、ぜひご参加ください。なお、懇親会につきましては参加費有料(3000円前後予定)です。