科学技術社会論学会第5回年次研究大会は、2006年11月11日から11月12日の2日間にわたって北海道大学(札幌市北区)で開催され、非会員も含めて178人の参加を得た(うち会員は約133人、非会員が45人)。
本研究大会でも、前年度の大会に引き続きMeet the Board & Meet the Editorsを合同の形で開催し、また総会に合わせて柿内賢信記念賞研究助成金授与式を新たに開催した。
基調講演は「カムイロケット」の開発で知られる北海道大学工学研究科教授の永田晴紀氏にお願いし、「地場産業で宇宙開発―宇宙村と社会を繋ぐ試み」というタイトルの御講演をいただいた。地域に根ざした科学技術研究のありかたに関する講演は聴衆にも好評であった。
また、大会1日目の11日の夕方には、学会の市民向け公開事業として、北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)と共催でサイエンス・カフェ「地震と防災」(演者:福和信夫名古屋大学教授)を開催し、一般市民の方を含めて多くの方の参加を得ることができた。また11日の午前にはCoSTEPの授業を会員に公開した。
北海道での開催であったためか参加者の数や講演件数こそ前年度名古屋大会からは減ったものの、多くの参加者をえることができ、講演件数ものべにして100件をこえた。各セッションや、会員によるオーガナイズド・セッション、非会員も含めたワークショップでは活発な討論が交わされた。発表件数等に関する詳細は次のとおりである。
◎科学技術社会論学会第5回年次研究大会
・期間 2006年11月11日(土)から11月12日(日)
・会場 北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟、北海道大学理学部
・概要
一般発表セッション 16(講演件数56)
オーガナイズド・セッション 4(講演件数14)
ワークショップ 9(講演件数34)
「学会の活動」『科学技術社会論研究』6, 174-175(2008)より転載