発売日:2021/05/14
出版社: 玉川大学出版部
ISBN:978-4-472-18319-5
内容紹介
STEMM分野における多様な人材の登用をいかにして実現するかを文化的社会的に考察する。特に理工系分野に女子学生・女性研究者が少ない現状をジェンダーイメージの観点から分析し、その歴史的経緯や人文社会科学と自然科学との相違を検討、さらに国内外で人材ダイバーシティが社会の推進力となっている事例等も紹介する。
目次
特集1=生殖細胞および受精卵のゲノム編集と私たちの未来—コンセンサスのあり方を問う—
プログラム
- 開会挨拶(調麻佐志)
- ヒト受精胚へのゲノム編集技術の利用 ―政府における検討について(前澤綾子)
- 人の生殖への技術的介入はどこまで許されるのか?―人文学の観点から(安藤泰至)
- 受精卵のゲノム編集と優生思想(利光惠子)
特集2=科学技術人材のダイバーシティ研究
- 日本のSTEMM分野における女性人材の歴史(小川眞里子)
- ジェンダーと社会科学―比較対象としての経済学(隠岐さや香)
- 高校生のジェンダーステレオタイプと理系への進路希望(井上敦,一方井祐子,南崎梓,加納圭,マッカイユアン,横山広美)
- STEM分野に必要とされる能力のジェンダーイメージ―日本とイギリスの比較研究(一方井祐子,井上敦,南崎梓,加納圭,マッカイユアン,横山広美)
- 英国における「医療・医学の女性化」をめぐる議論と対策(渡部麻衣子)
論文
- 食品安全行政の制度に組み込まれたリスクコミュニケーション―ディスコミュニケーションの新たな要因と消費者団体が直面する問題(吉田省子)
研究ノート
- 自動運転車の社会実装について考える―構築的テクノロジー・アセスメントによる試験的ワークショップの実施報告(杉原桂太,伊藤俊)
話題
- 印刷文化からオープンサイエンスへの移行がもたらす課題のSTS 的分析(藤垣裕子,藤垣洋平)