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投稿日 2019年4月1日

『科学技術社会論研究』第17号
特集=身体・生命・人間の資本論

発売日:2019/04/26
出版社: 玉川大学出版部
ISBN:978-4-472-18317-1

内容紹介

1990年のヒトゲノムプロジェクトを契機に形成されたELSI(Ethical, Legal and Social Issues)の問題群を、身体・生命・人間の資源化という通奏低音のもとに議論する。「生政治」「生権力」「身体の商品化」「生命の資源化」「生資本」といった考え方を鍵に、基礎となる概念装置を示す論考、具体的な場面に即した考察など12本を収録。

目次

特集=身体・生命・人間の資本論

  • 身体・生命・人間の資本論 特集にあたって 林 真理
  • 人体の商品化と生権力 廣野 喜幸
  • 科学技術社会論における生-資本論 標葉 隆馬
  • 「死ぬ権利」と「無益な治療」—命の選別と切り捨てへの力動の両輪として 児玉 真美
  • 高齢者をめぐる生政治—医療費増加の責めを高齢者に帰する言説の分析 花岡 龍毅
  • 代理出産というビジネス—経緯・現状とそれを支える文化構造 柳原 良江
  • 女性の身体の資源化に抗う—代理出産をめぐる日仏の動向 小門 穂
  • 胎児組織利用と子産みをめぐる統治性および生資本 山本 由美子
  • 遺伝情報に託される意味—遺伝性疾患のある当事者の語りから 二階堂 祐子
  • 「遺伝子検査」へのダブルスタンダードと不透明な未来 武藤 香織
  • 診療記録の資源化—医療情報の電子化と次世代基盤法 佐々木 香織
  • 人試料を用いる科学研究—バイオバンクと「約束」のあり方 井上 悠輔
  • 人体の資源化と社会装置としての幹細胞バンク 見上 公一

論文 

  • 遺伝子組換え技術の登場と科学者の社会的責任論—日本における生命科学・ライフサイエンス論の場合 田中丹史

研究ノート

  • 性差別と縁故主義 小川 眞里子

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