発売日:2017/11/20
出版社: 玉川大学出版部
ISBN:978-4-472-18314-0
内容紹介
日本の研究機関ではここ数年、研究不正防止に向けた新たな体制の構築が進められている。特定の分野で研究不正がおきやすいのはなぜか、現在採用されている方策はどの程度有効か。研究不正を科学的知識の質保証責任違反とし、科学研究の質保証がどこでどのように行われているのかを明らかにすることで、研究不正を理解する。
目次
特集= 研究公正とRRI
- 研究公正とRRI 特集にあたって—科学的合理性の再考 原 塑,山内 保典
- 研究不正とは何か—専門誌共同体と研究者集団の自律性をめぐって 藤垣 裕子
- 研究不正の時代 美馬 達哉 22
- 研究公正と社会の関係—幹細胞研究におけるSTAP細胞を例として 八代 嘉美
- 研究不正とピアレビューの社会認識論 伊勢田哲治
- オープンな科学コミュニケーションが公正な研究に資する可能性と役割 山内 保典
- 誰をオーサーにするべきか?—「オリジナリティー」の分野特性を考慮した自律的オーサーシップの提案 菅原 裕輝,松井 健志
- 研究公正のための利益相反対応へ向けて 尾内 隆之
- 研究公正・倫理教育におけるオンライン教材の利点と課題 東島 仁
- 私はテラスにいます—責任ある研究・イノベーションの実践における憂慮と希望 吉澤 剛
- デュアルユース研究とRRI—現代日本における概念整理の試み 川本 思心
- 学会組織はRRI にどう関わりうるのか 標葉 隆馬
- 公正な研究のための欧州行動規範 原 塑