科学技術社会論学会編
出版年月日 2011/10/01
ISBN 9784472183096
判型・ページ数 B5・168ページ
定価 本体3,400円+税
内容紹介
大気海洋系の温度上昇による気候変動に伴って起こる地球温暖化問題は、人類が初めて遭遇した地球規模の環境問題である。温暖化リスクコミュニケーションや、研究者と一般市民・メディアとのコミュニケーション、科学リテラシーのあり方、科学的不確実性が及ぼす影響、IPCC発表と「主流」「懐疑論」論争等について論じる。
目次
特集=地球温暖化問題
- 地球温暖化問題の諸側面……宗像慎太郎
- 温暖化リスクコミュニケーション……江守正多
- 気候変動と市民理解……青柳みどり
- 地球温暖化リスクの伝達の実践の試み ― メディア関係者との意見交換と市民対象の双方向型シンポジウム……高橋潔,杉山昌広,江守正多,沖大幹,長谷川利拡,住明正,福士謙介,青柳みどり,朝倉暁生,松本安生
- 研究者・メディア間の温暖化リスクコミュニケーション促進に向けた対話型フォーラムの可能性……三瓶由紀,江守正多,青柳みどり,松本安生,朝倉暁生,高橋潔,福士謙介,住明正
- 地球温暖化の科学とマスメディア ― 新聞報道によるIPCC像の構築とその社会的含意……朝山慎一郎,石井敦
- 科学的な不確実性の認識が地球温暖化対策に対する大学生の意思決定に及ぼす影響……松本安生
- 地球温暖化問題へのセカンドオピニオン……伊藤公紀,小川隆雄
- 地球温暖化問題に関するひとつの展望……増田耕一
論文
- 科学論争におけるステークホルダーのフレーミング分析 ― 魚介類摂食に関する米国の論文誌上の論争を事例として……上野伸子,藤垣裕子
短報
- 再帰的近代化における普遍性と多元性の問題 ― 地域の環境や伝統を再検討するための参照枠の在り方とは……萩原優騎