科学技術社会論学会公開シンポジウムを以下の通り開催致します。学会員の皆さまにおかれましては、積極的なご参加をお願い致します。
科学・技術と民主主義
専門知と民主主義の関係性、とりわけ政策決定との関係性は、科学技術社会論の主要なテーマの一つでした。とりわけ「第3の波」以降の議論は、感染症をめぐる意思決定や、ゲノム編集をめぐる議論などを通じて、人びとの関心が高まってきているなか、学会としてもこのテーマについて再検討の場を設ける意義があると考えました。幸い、昨年、コリンズ、エヴァンズ『民主主義が科学を必要とする理由』が翻訳出版されました。このシンポジウムは、この本を手がかりとして、あらためて科学・技術と民主主義について問題提起をすることを目指すものです。
なお、2023年6月に国際技術哲学会(The 23rd biennial Conference of the Society for Philosophy and Technology)を東京・代々木で開催することが予定されています。このシンポジウムは技術哲学と科学技術社会論とが共同して議論を繰りひろげることで、この国際学会をアピールすることも目的としています。
日 時:2022年9月18日(日)13時~16時
会場にシンポジストが集まり、対面とオンラインで議論するハイブリッド形式
場 所:東京工業大学西9号館W933教室(東急目黒線・大井町線大岡山駅徒歩約5分)
プログラム:
司会・趣旨説明
直江清隆(東北大学)
登壇者・演題:
鈴木俊洋(崇城大学) 科学論の『第三の波』と技術哲学
城山英明(東京大学) 科学・技術に関わる政策過程における専門家とステークホルダーの役割と課題
内田麻理香(東京大学)科学コミュニケーションからの提題―専門知と欠如モデル―
指定討論:
夏目賢一(金沢工業大学)科学技術史の視点からのコメント
統合討論
後 援:
応用哲学会、科学基礎論学会、研究・イノベーション学会、日本科学史学会
科学技術社会論学会ニュースレター 2022年度1号(2022年7月15日発行)