第18回年次研究大会は、2019年11月9日(土)と11月10日(日)の2日間、金沢工業大学(石川県野々市市)において開催された。参加者数は非会員を含め160名であった。セッションは最大4つが並行し、合計22のセッションが実施された。
初日は、午前に4セッション、午後に4セッションが実施された。
セッション終了後、特別講演「グローバル社会における日本の工学教育の課題と展望―JABEE20年のあゆみから」が、講演者:有信睦弘(東京大学)、コメンテーター:調麻佐志(学会長)による一般公開講演として開催された。その後、柿内賢信記念賞授与式が行われた。2019年度柿内賢信記念賞の受賞者は、特別賞該当なし、呉羽真(奨励賞)、中込咲綾(実践賞)の2氏であった。その後、総会を行い、さらに同キャンパス内で懇親会を行った。懇親会の席上、次年度大会が神戸大学で開催されることが発表された。
二日目は、合計14セッションが実施された。そのうち、二日目の午前には、大会実行委員会企画OS「技術についていかに問いうるか―技術論の視点から科学技術倫理を問い直す」がこちらも一般公開にて行われた。
今回の年次研究大会は金沢工業大学研究ブランディング事業「これからの科学技術者倫理研究」の後援により開催され、その一環として特別講演と企画OSが大会参加費不要の一般公開(参加費無料)とされた。
「学会の活動」『科学技術社会論研究』18, 262(2020)より転載